■個人情報保護マネジメントシステム(PMS)とは
『個人情報保護マネジメントシステム(PMS)』とは、個人情報をどのように扱うのかその指針を定めた「個人情報保護方針」をはじめ、個人情報の収集・利用・保管・預託・第三者提供・廃棄など、取扱い全般について定めた各種規程・管理フォーム類、プライバシー教育計画及び監査計画等を含んだマネジメントシステムです。この個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の構築と運用は、企業がプライバシーマークを取得する際に必須となります。
■コンプライアンス経営が必要とされている理由
近年、「コンプライアンス」という言葉をよく耳にしますが、アメリカのビジネス社会では、企業が常に訴訟リスクにさらされていることもあって、「コンプライアンス経営」という考えは従来から経営上の必要不可欠な要素として重要視されてきました。我が国においても、平成10年頃より上場企業を中心に本格的なコンプライアンス経営への取り組みがなされ、コンプライアンスの重要性がますます叫ばれるようになってきています。その背景には、コンプライアンスを蔑ろにし、違法行為や、反社会的行為を繰り返し、その結果、消費者や取引先の信頼を失い倒産する企業が続出するようになったことがあります。実際、コンプライアンスを軽視すると、以下のような結果を招く可能性があります。
1.顧客の信頼・信用の低下
2.企業のイメージダウンによる巨額な損失の発生
3.法的措置による罰金の支払い
4.役員の逮捕
5.取引先との取引停止
6.売上・利益の急激な減少
このような事態にならぬよう、日頃から法令等のルールを遵守した適正な経営活動を社員全員に徹底させるコンプライアンス経営の重要性が今改めて見直されているのです。
■どのようなルールを守ればいいのでしょうか・・・
コンプライアンス経営の内容やそのために実施すべき対策は、それぞれの業界や企業によって異なります。経営者や従業員は、自らが属する業界や会社の健在・潜在リスクを十分に認識し、そのリスク分析・評価すること。そして、評価したリスクを軽減するために、どのような法律やルールを守る必要があるかを把握する必要があります。単に法律やルールを知っているだけでは意味がありません。経営者や従業員一人ひとりがコンプライアンス経営の必要性を認識し、有効かつ自らが運用可能な仕組み作りをすることが大切です。
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